彼岸とは

日本人は近年はあまり宗教的な考えを持たないとされています。世界では何らかの宗教に所属するのが当たり前とされています。日本人に宗教は何かと尋ねると無宗教と答える人がいて驚かれるようです。そんな日本で最も信仰されている宗教としては仏教があります。日本的な宗教ですがもともとはインドから中国などを通って伝来してきた宗教です。かなり古い時代に伝わってその他の宗教が入ってこない期間が長かったので多くの人が信仰するようになったようです。

彼岸(ヒガン)=サンスクリット語

ですから仏教を由来とする考え方などが今も多く残されていることがあります。現代の言葉のように感じていることでももともとは仏教がもとになっているものもあります。そして今も長く続いている定番の行事の中にも仏教に通じているものもあります。無宗教と言いながらも自然に仏教とかかわっているかもしれません。仏教的な行事の一つとして彼岸があります。言葉としては日本語ですが、由来としてはサンスクリット語から来ているとされます。波羅密多からきた言葉になります。日常生活ではあまり感じないかもしれませんが、生きている中では煩悩の部分と迷いの部分があります。迷いの部分を此岸になり、その人が修行をすると悟りの世界に到達することができます。悟りの世界は彼岸となります。生きているときには将来の死のことを考えることがあります。できるだけ極楽浄土に行きたいと考えるでしょう。春分と秋分の日には太陽が真東から上がり、真西に沈みます。太陽を特別な存在と考えるとこの日は特別な日になります。この春分と秋分の日の前後3日、計7日を彼岸と呼ぶようになりました。この期間に供養をすることで、極楽浄土に行くことができるとされ、長らく行われてきました。


現在と昔 異なる彼岸

昔とはかなり意味合いや行うことなどが変化してきていることもありますが、お彼岸を迎えるに当たっては準備をしておくとよいようです。まずはお仏壇、仏具の掃除です。各家庭にあるわけではないですが、関係するものがあったり、床の間などがある場合には掃除をしておきます。そしてお墓参りを行います。ご先祖様への供養を行うことで将来の自分自身が極楽浄土へ行けるように寝返ることになります。お墓参りの時にはお花やお供えなどを持っていくこともあります。スーパーなどに行くとセットで売られていることもあるので、これらをうまく活用すればよいでしょう。春は牡丹の季節から牡丹餅をお供えし、秋は萩の季節なのでおはぎをお供えするとされます。

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